案内板に従い、民間企業のオフィスが並ぶ通路を「本当にここにリッツがあるのかな?」と首をかしげながら進んでいくと、突き当りに木製扉が見えてきた。恐る恐る、私は重厚な扉を開けた。その瞬間、私は「ハリーポッターが9と4分の3番線に乗るため、壁をすり抜けた時の気持ち」を完全に理解した。それまでいた世界とは明らかに“空気”が違う⋯⋯。
お目当てのバーはすぐに見つかった。入口前には高級そうなウイスキーが置かれている。私の見間違いでなければ、過去に似たようなウイスキーが関西空港で「128万円」で売られていたのを見たことがある。もしも肘がぶつかって、地面に落として割れてしまったら……。
5つ星ホテル「リッツカールトン」をお得に利用する“裏技”
リッツのBarのオープン時間は、平日は17時から。私は17時5分、お酒を飲むには気持ち早すぎる時間帯に入店した。これにはワケがある。この店では19時以降、ジャズピアノの生演奏が行われるのだが、この時間帯は1850円のカバーチャージが発生するのだ。しかしこれは裏を返せば、17~19時まではメニュー表の料金だけで足りるということ……。
メニュー表の料金は、公式サイトで事前に調べてあった。が、4種類のドリンクしか表記されていなかった。具体的には、ザ・ミスティーク2万3000円。オオサカブロッサム3200円。和オールドファッションド3200円。オリエンタルジントニック3200円……。
「値段がわからないのは恐いけれど、高価格帯のお店で一番安いお酒は“ビール”だと相場は決まっている」「あ、1階にある他のリッツの飲食店では、ドリンクメニューが公開されているぞ。ハイネケンビールは、諸税込みで1800円で飲めるみたいだ(ならきっと5階のバーも同じような価格だろう)」
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【入店すると、店員さんが丁寧に案内してくれた】
