「1杯170円なのに美味すぎる」「技術力ヤバい」…売り切れ続出「セブンのカップうどん」カップ麺研究家が語る凄さの理由
あえて具材を省いたファミリーマートの「かけ」シリーズや、ローソンの「スープ激うま!」なども狙っている、コンビニおにぎりとカップ麺の絶対的な買い合わせ需要。そのど真ん中に “おにぎり1個以下の価格で圧倒的な満足度を投げ込んだ„ ことが見事にハマり、爆発的な拡散を後押ししたと筆者は分析している。
カップ麺に170円払うことで見える境地がある
一方で、品薄に乗じた転売騒動については冷静に見極める必要がある。本来、この商品は税込み170円で提供されているからこそ、値段以上の価値が成立していることを忘れてはいけない。食のインフラとしての透明性が不当な高額転売によって阻害される、この事態は本質から大きく逸脱している。
筆者としても、以前から愛用しているファンの方や、一度は試してみたいと思っている方の元に、この商品が届かなくなっている現状は本意ではない。念のため製造元の明星食品に取材したところ、執筆時点で増産・再販売の計画は具体化していないとの回答だったが、この大きな渦中にいるメーカー側の前向きな検討を切に願っている。
我々は今、日々の生活の中で小さな「究極の選択」を繰り返している。財布の紐をきつく縛ることで得られる安心を取るか、それとも少しだけ財布の紐を緩め、価格以上の「小さな幸せ」を掴み取るか。前述した100円前後のバイアスに自覚があり、数十円〜百円の追加投資を「高い」と切り捨てているのであれば、それは現代において大きな機会損失となり得る。
今回の騒動は、決して一過性の流行ではない。件の「おくらとめかぶ 鰹と昆布だしのうどん」が巻き起こした現象は、我々消費者が1食あたりの価値を見直し、日常生活の基準を更新するための、大きな分岐点の一つにもなっている。
相場の変化に対応できるOSをインストールし、自らの価値観を恐れずにアップデートすることで、世界はもっと明るく見えてくるはずだ。
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