政宗に家康…「佐賀の交差点」に武将の名が使われるワケとは? 身近なところに宿る歴史のストーリー

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なお、武将とこの連載のテーマである高速道路との関係でいえば、新東名高速道路の「長篠設楽原(ながしのしたらがはら)パーキングエリア」がある。

このパーキングエリアは、1575年に織田・徳川連合軍と武田軍が激突した長篠の戦(あるいは決戦の地から「長篠設楽原の戦」とも)の地に隣接しており、敷地全体が両軍の本陣をイメージしている。

「長篠設楽原パーキングエリア」の建物(写真:ISO8000 / PIXTA)

下りパーキングエリアから織田信長本陣跡は歩いてすぐであり、施設内のレストランのメニューにも「家康天丼」や「将軍うどん」などがある。まさに戦国武将の世界に浸れる休憩施設である。

身近なところに歴史は宿っている

最後にもう一つ、人名にちなんだ交差点を紹介したい。

それは、千葉県鴨川市を走る国道128号線の安房小湊付近にある「日蓮」交差点だ。

日蓮交差点(千葉県鴨川市 筆者撮影)

この交差点から国道を離れて少し南へ行くと、日蓮宗の開祖日蓮の生家の跡に建てられたとされる「誕生寺」がある。そう、これも地域を象徴する仏僧の名を冠した交差点であった。

今回は高速道路からはテーマが離れてしまったが、クルマ旅に欠かせない「交差点」のユニークな名前に触発されて筆を進めた。読者の身近なところにも、ストーリーが語れそうな奥深い名前の交差点があるかもしれない。

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佐滝 剛弘 城西国際大学教授

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さたき よしひろ / Yoshihiro Sataki

1960年愛知県生まれ。東京大学教養学部教養学科(人文地理)卒業。NHK勤務を経て、高崎経済大学特任教授、京都光華女子大学教授を歴任し、現職。『旅する前の「世界遺産」』(文春新書)、『郵便局を訪ねて1万局』(光文社新書)、『日本のシルクロード――富岡製糸場と絹産業遺産群』(中公新書ラクレ)など。2019年7月に『観光公害』(祥伝社新書)を上梓。

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