若い女性教師が「学校に行けなくなった」深刻な理由 「この仕事を選んでよかった」→次第に頭の奥がズキッと痛むように
広岡:水野さん、大丈夫ですよ。一気に良くなろうとせずに、少しずつ良くなればいいんです。わたしがプログラムを考えます。それに沿って練習すれば回復できます。
水野:練習……ですか?
怖さがゼロにならなくても暮らしていける状態を目指す
広岡:はい、大切なのは、「怖さをゼロにしよう」と力むのではなく、「ゼロではなくても暮らしていける」感覚を育てることです。
最初のうちは、発作の波が押し寄せることがありますが、サーフィンのように乗り越えていけるようになります。そうすれば、行動範囲は自然と広がっていろんな場所に出ていけますし、社会復帰も近づきます。
水野:どんな練習なのですか?
広岡:厳しい鍛錬のように無理を重ねるのではなく、「怖さを抱えたまま、短時間そこにいる」ことをくり返します。そのために必要なのが、怖さのレベルの細分化です。
わたしは紙に10段階の目盛りを描き、水野さんと一緒に「不安レベルの階段」をつくることにしました。
広岡:この階段を1段ずつ上がっていくのがこれからの治療目標になります。ただし、上がるペースは、あくまでも水野さん次第。焦らないことが大切です。
水野さんには、できたときは「〇」、できたとしてもつらかったときは「△」、その日はやめた場合は「―」という記録を付けることを併せて伝えました。記録するのは、自分を裁くためではなく、いまの自分の状態を確かめるためです。





















無料会員登録はこちら
ログインはこちら