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戦略なきアメリカのイラン攻撃、皆が納得した「パウエル・ドクトリン」を完全無視した「トランプ流戦争術」の危うさ

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ケンタッキー州でイラン攻撃の成功を強調したトランプ大統領。明確な戦略があるようには思えない(写真:ブルームバーグ)

英国の『The Economist』3月7日号のカバーストーリーは、"A war without a strategy"(戦略なき戦争)である 。背景には米軍による爆撃を受け、黒煙が吹きあがるイランの市街地と瓦礫の山が映っている。なんとも雄弁な表紙で、伝わってくるメッセージは明白だ。「アメリカのドナルド・トランプ大統領は、この間違った紛争を早く手仕舞いにすべきだ」である。

「戦争嫌い」のはずが中東では武力行使多いトランプ政権

思えばトランプ大統領は、「武力行使を嫌う大統領」だったのではなかったか。あるいは昨年12月に公表した「NSS 2025」(国家安全保障戦略)では、アメリカにとって重要なのは西半球(ドンロー主義)で、中東における「終わらない戦争」は避ける、などと書かれていたはず。いろんな意味で、今度のイラン攻撃は道理が立たないのである。

その一方で、トランプ政権は第1期と第2期を合わせると、すでに5年余りとなっている。この間には以下のような武力行使の事例がある。

* アサド政権の化学兵器使用に対してシリアを空爆(2017&18年)
* イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害(20年)
* イランの核施設をバンカーバスターで攻撃「12日間戦争」(25年)
* ベネズエラを急襲し、マドゥロ大統領を連行(26年)
* イスラエルとともにイラン攻撃。ハメネイ師を殺害(26年)

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【武力行使「7つの法則性」とは】

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