なんだかんだ言って、中東ではかなりの頻度で武力行使を行っている。しかも過去のパターンからは、以下のような7つの法則性を見いだすことができる。
パウエル国務長官の「軍事ドクトリン4カ条」とは
こうして振り返ってみると、なるほどThe Economist誌が言う通り「戦略なき戦争」という言葉がピッタリだ。かつての米軍は、開戦時の心得として「パウエル・ドクトリン(基本原則)」を重視していた。元陸軍大将にして、ブッシュ・ジュニア政権で国務長官を務めたコリン・パウエル氏が提唱した軍事ドクトリンである。定義はいろいろあるのだが、以下の4カ条がわかりやすいだろう。
要するに、戦いを始めるときは、①「何のためか」を事前に明らかにしておき、②国内の支持を確実なものにして、③兵力や武器弾薬は大差で敵を圧倒し、なおかつ④兵を引くタイミングをあらかじめ考慮しておく。この4カ条を満たしておけば、兵士たちは後顧の憂いなく戦えるというものだ。
「パウエル・ドクトリン」は、ベトナム戦争の教訓から誕生した。1991年の湾岸戦争は、このドクトリンに沿って遂行された。当時のブッシュ・シニア大統領は国連決議を取りつけ、多国籍軍を編成し、国際世論を味方にしてイラクに攻め込んだ。そしてサダム・フセインを倒す直前で兵を引いた。結果として短期間に終わり、兵力の犠牲も少なかった。圧倒的な軍事力を行使する際のお手本のような戦い方であった。




















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