昭和の時代、父親たちは驚くほど家事も育児もしなかったーー昭和の「疑似家族ドラマ」にZ世代が衝撃を受けたワケ

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主人公・池中玄太と3人の娘たちの共同生活を通じて、様々出来事が繰り広げられるドラマ『池中玄太80キロ』。パートⅢまでの連続ドラマおよび3本の単発ドラマが制作された人気作品だ(画像:hulu
様々な配信サービスが普及した昨今。昭和・平成の名作ドラマを気軽に観られるようになりました。その結果、現代との価値観の違いにカルチャーショックを受けることも。
Z世代のドラマウォッチャー・批評家のドラジさんが、昭和・平成初期の名作ドラマを、あえて"今の目"で観ることで、"社会の変化"を探る本連載。第2回は、『池中玄太80キロ』をお届け。直近のヒットドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』と比較することで見えてくる、男性と家事との関係性の変化とは――。

『池中玄太80キロ』は西田敏行主演のテレビドラマシリーズである。1980年にパートⅠが放送されて以降、パートⅢまでの連続ドラマおよび3本の単発ドラマが制作された人気作品だ。

主人公・池中玄太(西田敏行)は3人の娘をもつ鶴子(丘みつ子)と結婚をするが、間もなく鶴子は急逝する。突然始まった玄太と血縁関係のない3人の娘たちの共同生活を通じて、様々な壁に当たりながらも家族になろうとするホームドラマである。

池中玄太はどのような父であろうとしたか

妻に先立たれ、気まずさが隠し切れない新しい娘たち3人と家族であろうとするとき、玄太はどのように振る舞っていたのか。玄太やその周囲の振る舞いを見ていると、シーズン1放送当時(1980年)と現在の男性像の差異を垣間見ることができる。

玄太は「仕事の成功を通じた一家の大黒柱」になろうとしていたのだ。

大京通信社の専属カメラマンとして働く玄太は、報道写真を撮ることを生業にしている。仕事への熱量や出世欲も人並み以上には強い様子で、仕事に明け暮れる日々を過ごす。

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