SNS炎上の常連、テストの「トンデモ採点」はなぜ起きる? 先生の事情と「我が子が"人質"で指摘は怖い…」親の切実な声

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しかしその一方で、匿名アカウントで学校の愚痴や学級のトラブル、ひいては「言うことを聞かない子供や親」について書き綴っている教員アカウントも少なからず存在します。

保護者には「ネットリテラシー」を説き、秘密保持を求めながら、自分たちはSNSで不満を言い連ねる。

「先生はSNSで私たちの悪口を書いているのに、私たちが理不尽な採点を嘆くのは許されないの?」そんな保護者の声が聞こえてきそうです。

置き去りにしてはいけない「子どもの考え」

結局のところ、この問題はそれぞれの立場からの「ポジショントーク」の応酬です。どちらも、その立場においては「正論」です。

しかし、お互いが自分の正義の砦に籠城し、相手を攻撃している限り、この溝が埋まることはありません。

「トンデモ採点」を議論する際、最も重要な「子ども本人がどう考えているのか」という視点を置き去りにしてはいけないはずです。

教師側は「その採点は子どもの未来のためになるのか?」と自問し、保護者側も「どうすれば子が納得して学べるか」という視点で対話を試みる。

それぞれが自分の「ポジション」から一歩踏み出し、相手の背景を想像すること。きれいごとのように聞こえるかもしれませんが、教育の目的が「子どもの成長」であるならば、対立ではなく対話こそが唯一の解決策ではないでしょうか。

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。
樋口 万太郎 中部大学 現代教育学部 現代教育学科 准教授

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ひぐち まんたろう / Mantaro Higuchi

1983年大阪府生まれ。大阪府公立小学校、大阪教育大学附属池田小学校、京都教育大学附属桃山小学校、香里ヌヴェール学院小学校を経て、現職。「子どもに力がつくならなんでもいい!」「自分が嫌だった授業を再生産するな」「笑顔」が教育モットー。オンラインサロン「先生ハウス」主催。編著書に『その自由進度学習、間違っていませんか? 失敗しない進め方』(明治図書出版)など。

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