「キムチ無料は意地やと思う」創業54年《中華チェーン》が白菜高騰でも食べ放題をやめない意外な訳

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合間につまむキムチ
合間につまむキムチ(写真:筆者撮影)

余談だが、客の40代の男性会社員にキムチをどのタイミングで食べるか尋ねると、「ラーメンが来る前、ラーメンの中に入れて食べるとき、食後。あ、ずっと食べてるわ」と笑いながら答えてくれた。男性の同僚は、「僕は、毎食3日間は、あじへいのキムチとご飯で生きられますね〜」。2人は、食事中最低でも5回は小皿にキムチを大盛に盛ると言う。中毒性のあるキムチということが、おわかりいただけただろうか。

キムチ無料は、たぶん意地かもしれん

焼肉屋のキムチ食べ放題は珍しくないが、ラーメン屋でこのサービスはなかなか見ない。いつから無料なのか床辺店長に聞いた。

「創業時から無料みたいです。『なんで無料なんですか?』って創業者に聞いたことがあるんですが、『お客さんが喜ぶやろ』って。そんな理由でした」

ド直球の回答に思わず驚いて笑ってしまったが、続きがある。

あじへいの創業者が、独立前に働いていた店と張り合い、「白菜を山積みにして無料で出す」と始めたのがきっかけだったという。当初は浅漬けを提供していたが、それがだんだん変わってキムチを提供することになったらしい。

コロナ禍前には白菜が高騰し、キムチ無料をやめるか否かという話もあったそうだ。外部業者のキムチに切り替えた時期も一時あったらしい。しかし、「全然味が違う」とすぐに戻したという。

「キムチ無料は、こだわりっていうか、たぶん意地やと思う」と床辺店長はいたずらっぽく笑った後、自論を述べた。

床辺店長いわく、あじへいのキムチはほかの料理の味を邪魔しないように調整されているという。確かに、クセの強いキムチだとラーメンのスープの風味を打ち消してしまうこともあるが、あじへいのキムチにはそれがない。辛さの中に旨味があり、食べた後の口が次の料理を欲しがる。

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