一度、相手を責めるサイクルができると、いつまたダメ出しをされるのか、常に不安を抱えるようになります。
弱さや欠点を攻撃材料にされると、人は本音や失敗を隠し、距離を置くようになります。ゆえに責めないことは心の安定と、自由度の高いパフォーマンスには必須です。
責めないというのは、相手の行動をすべて肯定することではありません。
感情をぶつけるのではなく、事実と気持ちを分けて伝えるということです。特に伝えるときに大切なのは、「事実から先に、気持ちはあと」です。これは、相手に理解してもらうために必要な伝え方の基本です。
りくりゅうのインタビューでは、失敗したときほど「自分を責めるのではなく、相手を責めるのでもなく、どう支え合うかを考える」という姿勢が語られます。これは競技のためだけでなく、2人の関係性そのものを守るための選択でもあります。
木原選手は長い苦難の時期を経験し、三浦選手は若くして大きなプレッシャーを背負いました。そんな2人がペアを組んだとき、互いの弱さを否定せず、むしろ「弱さを知っているからこそ支え合える」という関係を築いていったのではないかと思います。
たとえば、演技後のキス&クライでの会話や表情には、結果よりも「一緒に滑れたこと」への喜びや、互いへの信頼がにじみ出ています。これは単なる仲の良さではなく、深い尊重と理解の積み重ねの賜物ではないでしょうか。
りくりゅうの関係性は美しい
尊重とは、相手を理想の形に変えることではありません。相手の価値観やペースを理解しようとする姿勢です。
では、相手に合わせて、自分の思いは胸にしまっておくのか。違います。自分の意見を述べることは、自己主張であり、相互理解のためには必要不可欠です。言葉で具体的に伝える必要があるのです。何も言わないで察してくれというのはワガママですし、意見した通りにあなたも同じようにしろというのもワガママです。




















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