航続距離への不安、長い充電時間、そしてエンジン車に比べて割高な価格設定……。そうしたBEV(バッテリー式電気自動車)特有の“障壁”を乗り越えるため、ボルボは「EX60」を開発したと説明する。
ボルボは自社製品の完全電動化をいち早く表明した自動車メーカーのひとつで、2021年には「2030年までにすべてのボルボ車をBEVにする」ことを目標として掲げた。しかし、BEV販売台数が伸び悩む事態を受けて、24年には「2030年完全電動化」の目標を見直すと発表。30年断面のBEV比率を90〜100%に設定するとともに、残る0〜10%をPHEVで賄うと軌道修正したのである。
BEV主軸は変わらず、PHEVも模索
「それでもボルボの未来はBEVとともにあります」と、EX60の発表会に先立って行われたグループインタビューで、ホーカン・サムエルソンCEOはそう断言した。「ボルボは今後も製品のBEV化に注力していきます。ただし、中国、アメリカ、そして西ヨーロッパの一部には完全電動化に対応できない顧客もいる。私たちは、そういった顧客のためにPHEVを作り続ける考えです」。
サムエルソンCEOの言葉を裏付けるように、ボルボは新世代のBEV専用モデルを続々と投入。このうち、現時点で日本でも発売されているのはコンパクトSUVの「EX30」のみだが、欧州ではこれ以外にも大型SUVの「EX90」、ミニバンの「EM90」、大型セダンの「ES90」などをリリース。ラインナップの完全BEV化を着実に進めている。




















無料会員登録はこちら
ログインはこちら