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北朝鮮第9回党大会の開催でますます拡充されている最高指導者・金正恩総書記の指導力と権威(前編)

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  • 坂井 隆 元公安調査庁調査第二部長、北朝鮮ウォッチャー
  • 箱田 哲也 朝日新聞記者

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2026年2月25日、党大会終了後の閲兵式を観覧する北朝鮮の最高指導者・金正恩総書記(写真:AFP=時事)
北朝鮮の「最高指導機関」とされる第9回朝鮮労働党大会は、2026年2月19日から7日間にわたって開かれた。5年に1度の党大会では何が決まり、今後、北朝鮮はどんな歩みを進めるのか。北朝鮮の実情に精通する、元公安調査庁調査第二部長などを務めた坂井隆氏に、朝日新聞記者の箱田哲也氏が2回にわたって聞く。まずは今大会の全体的な特徴と大幅に刷新された幹部人事を読み解く。
1:金正恩指導権:実質面で強化

箱田:ついに党大会が開催されました。全体を通して、どんな大会だったと言えそうですか。

坂井:特徴の1つは、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の指導権の強化や権威の高揚が、表面的には見えにくいながらも、着実に進められたことです。前回大会では、祖父の金日成、父の金正日の両氏が就いていた「総書記」という職名を復活させ、金正恩氏が就任しました。

今大会では、同氏の権限・権威の強化がより実際的な形で進められたとみています。

まず、党規約の改正で「党中央の唯一指導体系を確立し、中央集権的規律を強化する原則に基づいて、党中央指導機関の権能と活動体系を明白に規定した」とされたことです。

箱田:「党中央の唯一的指導体系」というのは、どういう意味ですか。

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