【国内登録台数1800台程度、時代を先取りしすぎたSUV】徹底レストアで蘇ったいすゞ「ビークロス」の価格が"ASK"の意味

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“ASK”と記載されたビークロスのプライスボード
“ASK”と記載されたビークロスのプライスボード(写真:筆者撮影)

では価格が明確に決まっているにもかかわらず、なぜ表示しないのか。その理由をミハラ自動車の松尾所長に尋ねた。

「このビークロスは新車当時300万円少々でした。それをいきなり480万円と提示すると、単に高いと思われてしまいかねません。どこに手を入れ、どれだけの作業を行ったのかをまず説明したいのです。本当にこのクルマを欲しい方は話を聞いてくださいます。冷やかしの方もいらっしゃるので、本当に購入を検討されているお客様にしっかりご説明したいのです」

ビークロスとともに展示されていたZ32型のフェアレディZ
ビークロスとともに展示されていたZ32型のフェアレディZ(写真:筆者撮影)

ブースには、ほかにも価格「ASK」の車両が並んでいたが、それぞれ実際の価格は、1993年式の日産「フェアレディZ 300ZXツインターボ(Z32)」が550万円、1985年式の日産「フェアレディZ ZQターボ Tバートップ 2by2(Z31)」が600万円、1990年式三菱自動車「ギャランVR-4」が500万円で並んでいた。

価格以上の価値、安心して乗れるネオクラシック

エンジンは、3.2L V型6気筒で、最高出力は215PSを発揮
エンジンは、3.2L V型6気筒で、最高出力は215PSを発揮(写真:筆者撮影)

価格だけを見れば高額に感じられるかもしれないが、いずれも新車に準ずるような仕上がりで、内容を聞けば単なる希少性によるプレミア価格ではなく、ベース車両代に加えて新品部品への交換、整備、修理、塗装といったレストア工程の積み重ねによる価格であることが理解できる。

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いわゆるネオクラシックと呼ばれる80〜90年代の車両は、そのままで走行可能な個体も存在する。しかし、特定の個体への強い思い入れがない限り、より良好で安心できる状態で乗りたいと考えるのが自然であろう。ミハラ自動車の車両は、それを極めて高い水準で実現したものと言える。

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小林 和久 自動車ライター・編集者

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こばやし かずひさ / Kazuhisa Kobayashi

1966年、福岡市生まれ。福岡大学工学部卒。物心付いた頃から自動車好きで、小学6年より月刊モーターファンを買い続ける。大卒後メーカーエンジニアとして就職するが三栄書房に転職。モーターファン編集部でエンジンはじめモノへの興味にどっぷり浸かり、チューニングカー誌optionへ異動になると自動車で楽しむコトに大きな意義を見つける。ドライブマップ、車中泊誌などの創刊編集長を歴任し、2010年よりWebメディア「クリッカー」を立ち上げ編集長を13年務めた。MG-B、初代プリウス、スバル360、キャンパー、バイクなど幅広い所有経験もあり、自動車周辺のすべてを伝えるのが生涯の目標。

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