【国内登録台数1800台程度、時代を先取りしすぎたSUV】徹底レストアで蘇ったいすゞ「ビークロス」の価格が"ASK"の意味

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ノスタルジック2デイズのミハラ自動車ブースに展示されていたいすゞ『ビークロス』
ノスタルジック2デイズのミハラ自動車ブースに展示されていたいすゞ『ビークロス』(写真:筆者撮影)

国産クラシックカーを中心にした旧車の展示会『ノスタルジック2デイズ(2月21~22日、パシフィコ横浜)』のミハラ自動車ブースには、昔懐かしくも古さを感じさせないデザインの1997年式のいすゞ自動車(以下、いすゞ)「ビークロス」が出展されていた。

1993年、いすゞが1BOXや四輪駆動車を除く乗用車の自社開発から撤退を発表した頃、コンセプトカー「ヴィークロス」が東京モーターショーに出展された。ショーモデルはジェミニをベースとし、前衛的なデザインをまとった乗用車ベースの「全天候型スポーツカー」というコンセプトであった。現在でいうクロスオーバーSUVに相当する存在であり、デザインのみならず発想そのものも一歩先を行っていたと言える。

【写真】時代を先取りしすぎた近未来クロスオーバーSUV、いすゞ「ビークロス」のディテール(21枚)

コンセプトカーから市販車「ビークロス」誕生

中村史郎氏が日産自動車(以下、日産)へ移籍する前にチーフデザイナーを務めた斬新なヴィークロスは、その大きな反響を受けて市販化が決定し、開発が進められた。すでにベースとなる自社製乗用車がなかったわけで、「ミュー」や「ビッグホーン」のプラットフォームを流用することで、1997年に車名を「ビークロス」として市販へとこぎつけたのである。

しかし、市販後の販売台数は伸び悩み、国内登録台数は1800台程度とも言われている。すでに日産「テラノ」が国内販売を終了するなど、本格四輪駆動車ブームは終息していた時期であった。もし乗用車ベースのまま市販されていれば……あるいは発売時期があと30年遅ければ……そうした「もしも」を思わず付け加えたくなる存在であり、スタイリングを含めて現実から浮遊しているかのような1台である。

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