「価値観が異なる家庭の子どもと遊ばせたくない!」と言う親を児童精神科医が一刀両断《不足している人間関係の絶対量》

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友達と遊ぶ小学生
小学生の頃に多様な友達と遊び、どのような人とも付き合える力を身につけることが大切です(写真:マハロ / PIXTA)
児童精神科医として40年以上、多くの子と親に接し、惜しまれながら2017年に逝去した佐々木正美さんの著書『この子はこの子のままでいいと思える本』が今年2月、SNSの投稿をきっかけに再び注目を集めています。
時代は変わっても、子育ての本質は変わりません。改めて同書より一部を抜粋し、3回にわたってご紹介します。子育て中、親が悩み、迷ってしまうことについて佐々木さんはどう答えていたのでしょうか。本記事は3本目です。

1本目:「よその子と比べてしまう」親がまず見直したいのは子どもではなく自分《令和の子育てに再び響く児童精神科医の教え》

2本目:「発達相談を受けてみては?」——担任の言葉に戸惑う親へ児童精神科医が忠告、「普通の子」願うのは過剰期待

多様な子と交われることが小学生の特権

■相談■ 価値観の異なる家庭の子とのつきあい方に悩みます(小3と小1男の子の母)

幼稚園では、似たような考え方のママが多かったような気がします。けれど小学校に行くようになり、親の考え方の違いや、生活の違いがはっきりしてきました。

とくに気になるのは、母親が働いているご家庭のお子さんです。子どもだけで家にいる子もいて、野放しにされているという印象があります。遊び場を求めてわが家にやってきたり、親から渡されたお金でおごってくれたり。すべてが「悪いこと」とは言えませんが、生活上のルールやお金の使い方などに、親が責任をもっていないように感じるのです。

年齢とともに親の目が届かなくなり、いいことも悪いことも友だちから学ぶようになります。「あの子と遊んじゃダメ」とは言いたくありませんが、親はどうやって見守っていけばいいのでしょうか。

【小学生時代はどんな子とでもつきあわせましょう。それでも最終的に深くつきあう友を選ぶとき、規準になるのは親の価値観です。さまざまな育ちの子と交われることが小学生の特権です】

小学校には、いろんな子どもがいます。乱暴な子、おとなしい子、運動が得意な子、勉強が得意な子、勉強が嫌いな子……。さまざまな子と交われることこそが、小学生の特権であり、小学生のすばらしいところです。

どの子にもいい面と悪い面があり、子どもたちはそこから何かを学び、自分もまた教えるのです。著名な心理学者や精神科医は、みな言っていますよ。子ども時代の雑多な人間関係の中で、人は社会性を身につけるのだ、と。

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