「希望の部屋がなく寮へ」「特待でも仮面浪人」—大学入学後に起きた2つのリアルと想定外の出費

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
大学生の女性
無事に大学へ入学、となっても、そのあとで想定外の出費があることも……(写真:xiaoping / PIXTA)
大学進学率が約6割に達した日本。「進学は将来への投資」などといわれることもあるが、家庭にのしかかる経済的負担は年々重みを増している。入学金や授業料だけでなく、住まいの確保や進路変更による思わぬ出費も少なくない。
大学の寮を出て部屋を借り直したケースや、特待生の権利を放棄して別の私立大学を再受験した家庭もある。表に出にくい「想定外の支出」と進学のリアルを追った。

希望の住まいが見つからず学生寮へ

愛知県在住の鈴木さん(仮名)宅では、国立の筑波大学に通う長女に続き、この春から次女も神奈川県内の大学へ進学する。きょうだいの在学期間が重なることは想定していたものの、教育費の負担は「やはり重い」と話す。

とりわけ最初の子どもの進学時は、想定外の出来事が起こりがちだ。鈴木さん親子の場合、長女の合格後、まず直面したのは住まい探しだった。近年は事前予約制度を導入する不動産会社も増えているが、合格がわかってから動き出したため、希望に近い物件はすでに埋まっていたという。

「女の子ですから、やっぱりオートロックのある物件がいいじゃないですか。でも、もうどこも残っていなかったんです」(母親、以下の発言すべて)

大学受験のリアル
この連載の一覧はこちら

引き続き調べていると、ある情報を入手した。筑波大学には医学部があるのだが、この医学部の卒業生は春ではなく、6月に退去することが多いという。医学部の場合、医師免許の国家資格に合格後、研修医となるが、研修医として進む先が決まるのがだいたいこの時期だからだ。

つまり、6月まで待てば希望する物件の空きが出る可能性がある。そこで鈴木さんの長女は、とりあえず空きのあった大学の学生宿舎(寮)に入り、一般の物件が空くのを待つことにした。

この記事の画像を見る(5枚)
次ページ6月に希望物件へ引っ越した
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事