しかし、喜んだのもつかの間。しばらくすると、次男は「もう一度受験がしたい」と言い出した。いざ大学へ通い始めると、なんとなく、やりたい学問と違った、というのが息子の言い分だった。
実はこの次男のように、転学を希望する学生は毎年一定数いる。文部科学省が毎年行っている調査によると、大学を中退する人の割合は2022年度から2%台になり、この割合が続いている。
入学した大学とのミスマッチで転学を希望
中退の最も多い理由が「転学・進路変更」だ。大学側が総合型選抜などの推薦型入試の定員を増やしてきているのには、学びのミスマッチを防ぐためという狙いもある。
総合型選抜の場合は、大学に入学後、どのように学んでいきたいのかを出願の時点で明確にする必要がある。そのため、学びのミスマッチが起こりにくいからだ。

結局、太田家の次男も大学を受け直すと決意。「仮面浪人」の日々が始まったのだが、特待生は成績を落とせばその資格を失うため、昼間は大学の授業に真剣に取り組み、レポートもしっかり出さなければならない。予備校に通う時間はなく、大学の勉強の合間を縫って自力で受験勉強を重ねた。
その後、無事に慶應義塾大学の商学部に合格して明治大学を退学、慶應へ入学した。慶應は特待生ではないため、入学金も学費も普通に払わなければならず「特待で学費がだいぶ免除になったのを、結局元から払わされたような感じになりました」と母親。





















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