「希望の部屋がなく寮へ」「特待でも仮面浪人」—大学入学後に起きた2つのリアルと想定外の出費

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大学入試に挑む時には想定していなかった事態となったが、本人が転学を強く希望していたため「仕方がない」と割り切ったという。学費は余計に払うことになったが、慶應も自宅から通えるため下宿代はかからない。これがせめてもの救いだった。

芸大に行った三男は画材の出費大

その次男も社会人となり、残すは三男のみ。三男は東京芸術大学で学んでいる。国立のため学費は安いが、こちらはこちらで、画材などにお金がかかる。

「本人のアルバイトで画材の購入費は賄ってもらうよう、だんだんと移行していきました」(母親)

大学入学後、三男は自分もお世話になった美術専門の塾で講師のアルバイトを始めた。バイト料は月に3万円から5万円ほどだが、夏休みなどで受け持つクラスが多い時には1カ月にバイト代が9万円ほどあることも。また、学園祭の展示の際に絵が売れることもあるという。

こうした臨時収入は芸大ならではのことだ。この収入は画材購入のほか、仲間と一緒に自主的に行う共同展の費用に充てている。

住まいの想定外の出費、進路変更による二重の学費負担などなど、大学進学は「入れば終わり」ではなく、入ってからも選択と決断の連続だ。子どもの可能性を信じて背中を押すたびに、家計は揺れる。備えあれば憂いなし。予期せぬ選択が起こることも見据え、あらかじめ柔軟な資金計画を立てておくことも必要だ。

宮本 さおり フリーランス記者

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みやもと さおり / Saori Miyamoto

地方紙記者を経てフリーランス記者に。2児の母として「教育」や「女性の働き方」をテーマに取材・執筆活動を行っている。2019年、親子のための中等教育研究所を設立。

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