名刺を作り、「お粥研究家」を名乗り始めると、どんどんおかゆ関係の仕事が舞い込み始めた。
「名乗ったら、やりたいことが集まってくる。名刺を作るのは大事だなあと思いましたね。テレビやラジオでやってみたいことを口に出すとご縁がつながるようにもなりました。好きなことばかりさせていただいていて、ありがたいなと思っています」
趣味を仕事に…プロの厳しさを味わった
ただ、「好きを仕事に」したことで、プロフェッショナルの厳しさも味わった。
「自分の好みは別として、一歩引いた客観的な視点でコメントしなければなりませんし、予算や期限もありますから、際限なく試作ができない、使っていい食材が限られているといった制限もある。もっと思い切りやりたいのに、できなくてもどかしい! と思うことはたくさんあります。趣味と仕事の違うところですね」
いまやお粥研究家としての活動は、オリジナルレシピの発信にとどまらない。企業との商品開発、テイスティング、店舗のブランドアドバイザーなど多岐に及ぶ。収入は、お粥研究家の活動だけで会社員時代を上回るようになった。ただ、「だからといって、お粥研究家一本に絞るつもりはまったくない」とかゆさんは言う。
「医療福祉系のシステム開発に関わることが多いのですが、おかゆは漢方や薬膳、介護食、ケアの観点でお手伝いしている領域との親和性が高いんです。おかゆの知識でお役に立てたプロジェクトもあったので、エンジニアの顔、お粥研究家の顔、これからも両方大事にしていきます」




















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