「お米の香りに、涙が出た」疲れたエンジニア救ったおかゆの温かさ "お肌つやつや" 研究家が行き着いた無理しない日常

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かゆさんが作るおかゆの基本の味つけは、塩のみ。和風出汁やスープの素を使ったこともあったが、水だけで炊いたほうがおいしいと気づいてからは、米、プラス具材1、2種類のおかゆを作ることが増えた。

「具だくさんにするより、そのほうが米と具材、両方のおいしさを味わえるんですよ」

利尻昆布を求めて北海道北部の礼文島へ(写真提供:鈴木かゆさん)
利尻昆布を求めて北海道北部の礼文島へ(写真提供:鈴木かゆさん)

「肌つやつや」おかゆがもたらした暮らしの変化

コロナ禍から約6年。朝のおかゆづくりを続けた結果、かゆさんの暮らしには変化が生まれている。

「朝に温かいものを食べるせいか、暮らしにサイクルが生まれて、昼寝をしなくなり、夜はしっかり寝られるようになってきました。肌もつやつやになり、『おかゆ(お米)に似てる』とよく言われるようになりました(笑)」

それまで自身の体調不良に気づきにくかったが、早い段階で気づけるようにもなったという。

「二日酔いの次の日のしじみ汁って、身体に沁みる感じで、すごくおいしいじゃないですか。あの感覚をおかゆで味わえる日があって、私はそれを『今日のおかゆは決まった!』と表現しています。この感覚を得られたときは、疲れや不調があるときだとわかったので、早めにケアしています」

鈴木かゆさん(写真提供:鈴木かゆさん)
鈴木かゆさん(写真提供:鈴木かゆさん)

仕事でも大きな変化があった。趣味のおかゆが「仕事」になったのだ。

かゆさんの勤め先は、コロナ禍が落ち着いても在宅勤務のままだった。会社が好きで、人と話すのが好きなかゆさんは「オフィスに行けないなら、会社員でなくてもいいかも」と考えて、独立を決意。自営業のITエンジニアとして働き始めた。

その後、おかゆの活動にも力を入れたいと考え、「お粥研究家」も名乗り始める。

「おかゆの仕事をするために独立したわけじゃなかったんです。でも、こんなにおかゆを作って食べているのに、先に誰かに『お粥研究家』を名乗られたら私は傷つくなと思って覚悟を決めました」

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