「駅前が廃墟化してる?」「人も歩いてない?」と思いきや…千葉にある「百貨店全滅タウン」が今も賑わう理由
JR市川駅から駅前を歩いてみた。商店街「アイアイロード」には飲食店、ドラッグストア、衣料品店などが並び、日常の買い物や外食に困ることはなさそうだ。市川市全体で約50万人の人口を抱える生活都市らしく、駅前には生活を支える機能が集約されている印象を受ける。
さらに目を引いたのは、駅前でありながら非常に整然としている点だ。路地や裏通りを含め、ごみや落書きはほとんど見当たらず、清掃や管理が行き届いている様子がうかがえる。市川駅前は「にぎわい」と同時に「清潔さ」を強く意識した空間として維持されているようだ。
駅前で最も存在感がある商業施設が「ダイエー市川店」である。1975年開業、地上12階建てという規模は、駅前商業施設としては異例だ。2016年には売り場のリニューアルも行われている。
関係資料などによれば、開業当初は百貨店的なテナントの入居も検討されていたとされるが、結果としてそうした業態は定着しなかった。
実際に館内を歩くと、1階の食品売り場やダイソーなど日用品フロアは人通りが多い一方、上層階はオフィスやスポーツジムなど特定目的の利用者が中心で、滞在型の商業空間とは性格が異なっている。
駅直結が奪った百貨店の機能
駅直結のシャポー市川。改札を出て買い物を済ませ、そのまま帰宅できる動線ができあがっている(写真:筆者撮影)
対照的なのが、駅直結の「シャポー市川」だ。ユニクロ、無印良品、惣菜・食品売り場などがそろい、改札を出て買い物を済ませ、そのまま帰宅できる動線ができあがっている。来店客数も多く、利用頻度の高さがうかがえる。
百貨店が担ってきた「一度で必要なものがそろう」という機能は、現在ではシャポーのような駅直結型施設に置き換わっているように見える。
垂直方向に移動し、時間をかけて回遊する百貨店型の消費よりも、帰宅動線上で完結する消費のほうが、市川駅前では主流になっているのだろう。




















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