リーマンショックで損切りできず塩漬けーー後悔の20代、これから投資に挑戦する若い人たちに知ってほしい心理の罠

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投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話
多くの人が「メンタルのワナ」にはまって損をする(写真:shimi/PIXTA)
山口真由氏の経歴は華やかだ。
東大法学部総代、大学3年次に司法試験合格、財務官僚、米ニューヨーク州弁護士登録。現在は、法学博士となり、信州大学特任教授として教鞭も執る。
私生活においても堅実な暮らしぶりを想像するが、意外なことに「お金の管理も苦手でした。落ちこぼれです」。
誰もがうらやむ経歴にもかかわらず、若いころの大失敗の連続がいまの糧になっているという。多彩なキャリアと同時に、近年授かった娘の子育てにも奮闘する彼女に、韓国でベストセラーになった『投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話』を読んでもらった。
いまだから言える過去の「あの後悔」とともに、いずれ娘が成長したときに伝えたい母としてのメッセージを聞いた。
第1回は、自身の投資の失敗経験を振り返る。
第2回はこちら
第3回はこちら

まさしく典型的な「ダメパターン」

私はかつて、投資において典型的な「ダメパターン」を踏み抜いた経験があります。

投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話: 好きなことで生きて、一生困らず自由でいるために
『投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話: 好きなことで生きて、一生困らず自由でいるために』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

20代後半、社会人として少し余裕ができたころ、勧められるがままに投資信託を購入しました。

それが私の投資デビューでしたが、それからほどなくしてリーマンショックが世界を襲い、その投資信託は3分の1にまで溶けました。当時の私の生活を脅かすような額ではなかったのですが、私はその損失を突きつけられるのがつらくて、どうしても直視できませんでした。

結局、私は損を確定させることができず、その投資信託を「塩漬け(損切りせず長期保有すること)」にしました。そして、数十年が経ってようやく価格が元本まで戻った瞬間に、売ってしまいました。

『投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話』(以下、『投資家の母』)の中で書かれている悪例のように、すべてを売り払って「もう二度とこんなことはしない」と言い、市場から逃げ出したのです。

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