先頭の「デッキ」が大迫力、旧型電気機関車の記憶 国鉄時代に活躍、戦前や終戦直後生まれの「古豪」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

EF15は終戦直後の輸送需要に対応するために開発された貨物用機関車で、1947~1958年に202両が製造された。1980年代になってからも首都圏や高崎・上越線、関西では阪和線や紀勢本線で見ることができたため、ファンには親しまれた機関車だった。上越線では勾配区間用として回生ブレーキ付きに改造されたEF16形との重連での活躍も思い出深い。

上越線 EF15 EF16
EF16形とEF15形の重連が牽引する上越線の貨物列車(撮影:南正時)

その両数の多さから、EF15形はデッキ付き貨物用電気機関車の代表格であり、デッキ付きのラストを飾った機関車でもあった。東日本では1985年まで活躍し、最後まで残った阪和線・紀勢本線では国鉄の最末期、翌年にJR発足を控えた1986年11月のダイヤ改正まで走り続けた。

紀勢本線 EF15 特急くろしお
紀勢本線湯浅付近を走る晩年のEF15形。奥に特急「くろしお」381系の姿が見える(撮影:南正時)
【写真をもっと見る】東北本線で急行「津軽」や「十和田」を牽引したEF57形、青梅線で活躍したED16形、貨物機のEF10形やEF15形、数奇な運命をたどったEF18形など、国鉄時代に活躍した「デッキ付き」の旧型電気機関車たち。デッキ付きだった時代のEF58形や昭和20年代の東海道本線を走るEF53形などの珍しい写真、そして電気機関車黎明期の輸入機も

デッキ付きは「昭和の電気機関車」の顔

デッキ付き電気機関車は、まさに「昭和の電気機関車」として一世を風靡し、戦後も長らく近代型の機関車に伍して活躍を続けた。1980年代まで現役だった車両も多いが、筆者は迫力あるスタイルで優等列車の牽引にあたっていたEF57形の引退が、デッキ付き電気機関車時代の終焉の花道を飾ったと思っている。

最後に、この記事に掲載している1950年代などの古い電気機関車の写真は、筆者の鉄道写真とアニメーション界での大先輩である著名アニメーター、故大塚康生さんの遺作をデジタル化して受け継いだ作品であることを記しておきたい。

この記事の画像を見る(55枚)
鉄道最前線の最新記事はX(旧ツイッター)でも配信中!フォローはこちらから
南 正時 鉄道写真家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

みなみ・まさとき / Masatoki Minami

1946年福井県生まれ。アニメーターの大塚康生氏の影響を受けて、蒸気機関車の撮影に魅了され、鉄道を撮り続ける。71年に独立。新聞や鉄道・旅行雑誌にて撮影・執筆を行う。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事