先頭の「デッキ」が大迫力、旧型電気機関車の記憶 国鉄時代に活躍、戦前や終戦直後生まれの「古豪」
昭和に入って誕生した国産初の大型電気機関車は、1928年に誕生したEF52形だった。続いてEF52形を小型化した貨物用の中型電気機関車、ED16形が1931年に誕生した。
ED16形は、東京都内で1980年代まで活躍が見られたデッキ付き電気機関車だ。中央本線の浅川(現在の高尾)―甲府間と上越線清水トンネル区間の電化用として登場し、戦後は昭和40年代に全機が立川機関区に配属され、青梅線と南武線の貨物列車牽引にあたっていた。
筆者も昭和40年代後半から50年代にかけて、青梅線の奥多摩で産出される石灰石輸送の貨物列車の先頭に立つED16形を追った。
登場以来53年も活躍した長寿のED16形はその功績を称え、1号機が青梅鉄道公園(リニューアル工事で休園中、2026年3月21日開園予定)で静態保存されており、国の重要文化財にも指定されている。
EF53形やEF10形「大型機」の活躍
その後、1932年には戦前を代表する旅客用の大型電気機関車、EF53形が登場した。当時すでに電化されていた東海道本線の東京―熱海間の旅客列車、とくに特急「富士」「つばめ」や、急行列車などの優等列車の牽引に使用された優秀機だ。
戦後は1963年以降、山陽本線瀬野―八本松間の急勾配区間、通称「瀬野八」の補助機関車用に改造されEF59形を名乗るようになり、限られた区間での運用ながらこちらも1980年代まで活躍が見られた。




















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