SkyDriveが東京で一体運用実証、空飛ぶクルマは「飛行ショー」から商用化段階へ進めるか
運賃について福澤氏は「30年にはタクシーの2倍かそれ以下を目指す」とした。空飛ぶクルマはタクシーの4〜5倍の速度で移動できるため、時間あたりのコストでは割安になる計算だ。機体価格は双発ヘリコプターの半額以下を目標に掲げる。
運賃を下げるカギを握るのが運航の自動化だ。まずパイロットが搭乗し、30年頃には地上から複数の機体を遠隔監視する方式へ移行、最終的に完全自律飛行を目指す。福澤氏は「技術的にはすでに自律飛行が可能だが、航空機の認証では通信途絶時も安全を担保する証明が求められる。当面はパイロットがその役割を果たす」と説明した。
海外からもプレオーダーが入り始めた。インドネシアのヘリコプタータクシー事業者Whitesky社やドバイのAeroGulf社がSD-05を選んだ理由は、都市部の狭い離着陸場に対応できるコンパクトさと初期コストの低さだ。国内ではJR東日本、JR九州、大阪メトロ、近鉄と路線連携を協議している。
トレーラーハウスで「空の駅」を作る
今回の実証でフライトと並んで検証したのが、旅客ターミナルの運用だ。
コンソーシアムで全体統括を務める三菱地所の土山浩平氏(丸の内業務企画部主事)は「各地のデモフライトは機体にフォーカスしてきたが、社会実装を見据えるなら旅客インフラも不可欠だ」と語った。
東京ビッグサイトの東棟屋外臨時駐車場に設置された旅客ターミナルは、トレーラーハウス2基とデッキスペースで構成されている。延床面積は約54㎡で、縦約7m、横約12m、高さ約3mとコンパクトだ。設計は三菱地所設計、施工はYADOKARI株式会社が手がけた。
なぜトレーラーハウスなのか。臨海部の東京ビッグサイト周辺には使用期間や建築物に関する法令上の制限がある。トレーラーハウスは不動産ではなく動産扱いのため、建築基準法の制約を受けずに設置できる。土山氏は「費用や工期を抑えながら制約を乗り越える手法だ」と説明した。制度整備が途上にある現段階では、こうした柔軟なインフラが有効だとの判断だ。





















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