SkyDriveが東京で一体運用実証、空飛ぶクルマは「飛行ショー」から商用化段階へ進めるか

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SkyDrive代表取締役CEOの福澤知浩氏が強調するのは機体のコンパクトさだ。固定翼を持つJoby Aviation(アメリカ)などの機体は全幅約15mに達するが、SD-05は約11mに収まる。離着陸に必要なポートは機体幅の約2倍が目安で、東京都内のビル屋上にある既存ヘリポートのうち100カ所以上でSD-05が離着陸できる可能性がある。

2月18日の日本外国特派員協会(FCCJ)での記者会見で福澤氏は「コンパクトカーが世界で親しまれてきたように、空でもコンパクトなマルチコプター型で勝負する」と述べた。製造面でもスズキと提携し、同社の工場で年間100機以上の生産体制を整えている。

海上で見せた機動性

フライトは羽田空港の管制圏外にあたる東京ビッグサイトの臨時駐車場から海上に向けて約150m飛行し、旋回して戻るルートで行われた。高度5〜8m、速度は秒速約4m、所要時間は約3分半だった。

SD-05
海上に出たSD-05。対岸の工業地帯を背景に飛行した(写真:筆者撮影)

マルチコプター型の特性を生かし、前後左右への移動を見せた。SD-05はその場での180度旋回も可能で、ヘリコプターは基本的に前方にしか進めず、固定翼型は横風に弱いとされるが、全方向への移動と精密な制御が行える。揺れもヘリコプターより少なく、海上に出ると騒音もさらに小さくなった。

SkyDrive
左からSkyDriveの福澤知浩CEO、三菱地所の土山浩平氏、東京都の大井征史氏、兼松の中村康平氏(写真:筆者撮影)

囲み取材では商用化のスケジュールに質問が集中した。福澤氏は「東京都と27年度にプレ実証を行い、その後商用化を目指す。東京以外では28年度から展開したい」と述べた。

商用化に向けた最大の関門は型式証明の取得だ。SkyDriveは21年10月に国土交通省へ国内初の型式証明を申請し、申請から4年以上が経過した。福澤氏は2月18日のFCCJ記者会見で、認証プロセスは全5段階のうち3段階目に入っていると明かし、数カ月以内に認証計画の合意を発表できる見通しだと述べた。25年には敷地内で数百回のフライトを重ね、開発が加速している。

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