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戦争そのものが急に増えたわけではないのに…ここ数年「戦争が増えた」と感じる日本人の"錯覚"

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日本人が「戦争が増えた」と感じる理由について解説します(写真:ツネオMP/PIXTA)
年明け早々に起こった、アメリカによるベネズエラへの軍事攻撃は世界を震撼させましたが、ロシアによるウクライナ侵攻以降、「戦争が増えたな」と感じている日本人は多いのではないでしょうか。ですが、軍事アナリストの小川和久氏によれば「戦争そのものが急に増えたわけではない」そうです。
ではなぜ私たち日本人は、ここにきて戦争や紛争が「増えた」と感じるのでしょうか。その背景にある、日本を取り巻く国際状況の変化について、小川氏の著書『13歳からの戦争学』から一部を抜粋・編集する形で解説します。

なぜ戦争に関するニュースが増えているのか?

2026年の新年早々、アメリカがベネズエラを軍事攻撃し、ニコラス・マドゥロ大統領夫妻をアメリカ本国に連行するという事態が世界を震撼させました。

麻薬密輸などの容疑で裁判にかけるということですが、いくらマドゥロ大統領が独裁者で反米的だからといって、国際法を無視して他国を軍事侵略することが許されてよいわけではありません。今後何年にもわたって、アメリカは国際社会の批判にさらされ続けることは間違いないでしょう。

このように、テレビやスマートフォンで戦争のニュースを見ない日はないくらいになっています。ウクライナとロシアの戦争、イスラエルとガザの紛争、そして台湾をめぐる緊張――。なぜ今、世界中でこんなにも戦争や紛争が話題になっているのでしょうか。

実は、戦争そのものが急に増えたわけではありません。20世紀にも、21世紀の最初の20年間にも、世界のどこかで戦争は起きていました。

では、何が変わったのでしょうか。

1つ目の理由は、日本に近い場所で緊張が高まっており、日本では特に戦争に関するニュースが大きく報道されるからです。

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【2010年代後半から状況が変わってきた】

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