物価高でもなぜ「一杯240円」で戦うのか?─うどんチェーン社長の逆張り経営論…「俺はお前の苦悩のうどんが食べたい」父の言葉が支える覚悟

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「鍛冶屋が鉄を叩くように、どんどん叩かれることで不純物が出て、キラキラ光るものになっていく。それは簡単にはできないよってことですよね」

小麦冶の「冶」は、鍛冶屋の「冶」だ。小麦を大事に育てておいしいうどんを作る。そして、うどんを作るひとを育てる。

「みんなからは嫌がられますけどね」

苦い表情を浮かべた。

240円の向こう側

「一杯240円のうどんは、安くない」と社長は言った。ひとを育て、オペレーションを磨き、価格を下げる。その取り組みを続けている。

なぜ、そこまで価格にこだわるのか。

「ファストフードしか伸びないんですよ。低価格で気軽に毎日食べられるようなもの。誰でも、いつでも食べられるもの」

みんなが気軽に食べられるもので、みんなで豊かになる。そのためには、ひとが育たなければならない。それが社長の考える商売だ。

いろいろ作ってるんですね、と言うと、「うどんも、出汁も、ひとも」。

そう言って、にっこりと笑った。

澄川社長
(写真:筆者撮影)
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前編:「かけうどん一杯240円」「うどん+とり天+いなりセットでも440円」の衝撃…地元民の日常を支える生活密着《うどんチェーン》の正体
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サオリス・ユーフラテス インタビュアー・ライター

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さおりす・ゆーふらてす / Saoris Euphrates

1979年、佐賀生まれ。製薬会社勤務を経て、2007年より14年半リクルートエージェントに勤めた後、2021年に独立。福岡を拠点に人の人生を深掘りするインタビューや、経営者のアウトプットサポートをメインに活動中。
X:@osiris76694340

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