「ものを覚えるのが苦痛」な人への処方箋とは?――「運動する」「紙で覚える」「アウトプットする」「意味とセットで覚える」がおすすめ

✎ 1〜 ✎ 73 ✎ 74 ✎ 75 ✎ 76
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

窪田:私は子どものころから、暗記系の科目が大嫌いでした。例えば物理の試験でも、普通は公式を暗記して解くのでしょうが、私は基本概念しか覚えていなくて、そこから考えて答えをひねり出していました。今日のテストは全然できなかったな、ビリかもしれないなんて思っていたら、クラスで1番になって「あ、これでも正解なんだ」と思ったこともありました。漢字なども含めて暗記系の科目はとにかく苦手でしたが、考えることは得意だったので、記憶をロジックで超えていたという感じでした。

公式や年号を覚えやすくする方法

青木:そのやり方は、本来はとても正しいものですよね。ご自身に合ったやり方を理解されていたのが素晴らしいと思います。

僕は今、記憶の方法を学べる学習サービスを運営しているのですが、やはり覚えることに苦手意識を持つ人は少なくありません。ただ単に公式や年号を覚えろと言われると、意味がないからわかりにくいし面白くないから忘れてしまう。でも例えば、物理でも「速度を時間で微分したらなぜ加速度になるのか」とか、もう少し内容の話をしてあげると、ぐっと覚えやすくなるようです。歴史などでは、前後の相関性や意味合いを考えてみるとか、ちょっとしたことで覚えられることもありますよね。

窪田:そうですね。この将軍がなぜこの時代にこういうことを決断したのか、その感情や背景、人間のしがらみなどのストーリーがあれば、歴史は面白くなってきますよね。でも何年に何があった、次の年に何ができたなどということの羅列には関心を持てませんでした。私は関心のないことは本当にだめなんです。覚え方のトレーニングを知っていればよかったなとは思いますが、覚えるということに対する興味もなかったし、そういう意味では適性もなかったんだろうと思います。

(構成:鈴木絢子)

青木 健 メモアカ代表取締役CEO/日本メモリースポーツ協会会長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

あおき たける / Takeru Aoki

東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了。記憶力日本チャンピオン、世界記憶力グランドマスター。東京大学大学院では英単語を効率的に記憶する方法に関する研究を行っていた。福音館書店を経て、現在は「メモアカClass」など、記憶に関するさまざまなサービスを提供する東大関連スタートアップ企業を経営する。著書に『東大式 記憶力超大全』、『記憶力日本チャンピオンの 超効率 すごい記憶術』(総合法令出版)などがある。幼児向け知育ゲーム『あたまがよくなる!天才きおくカードゲーム』(幻冬舎)の開発も行っている。

この著者の記事一覧はこちら
窪田 良 医師、医学博士、窪田製薬ホールディングスCEO

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

くぼた りょう / Ryo Kubota

慶應義塾大学医学部卒業。慶應大医学部客員教授、米NASA HRP研究代表者、米シンクタンクNBR理事などを歴任。虎の門病院勤務を経て米ワシントン大学助教授。2002年創薬ベンチャー・アキュセラを創業。2016年窪田製薬ホールディングスを設立し、本社を日本に移転。アキュセラを完全子会社とし、東証マザーズに再上場。「エミクススタト塩酸塩」においてスターガルト病および糖尿病網膜症への適応を目指し、米FDAからの研究費を獲得し研究開発を進めているほか、在宅医療モニタリングデバイスや、ウェアラブル近視デバイスの研究開発を行っている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事