青木:記憶力を高めるためには、アウトプットをすることも非常に大切です。僕はむしろこれがいちばん重要なことだと考えていて、かなり意識してアウトプットの機会を作るようにしています。本を書くこともそうだし、脳トレの問題を作ったり、講演をしたりといったことも。そのときは必ずしも記憶力を意識する必要はなく、簡単にいえば「頭を使う」という心がけなのかもしれません。
窪田:直接的に記憶のトレーニングにならないとしても、アウトプットを続けようと思われるのはなぜでしょう。
青木:窪田先生も事業をやっていらっしゃるからおわかりになると思いますが、ビジネスってほとんど失敗するじゃないですか(笑)。10個やって1個当たればいいほうだというぐらい。それを考えると、とにかく打席に立つことが大事だと思うのです。たくさん打席に立つということが、僕にとってはたくさんアウトプットして形にするということだと思っています。不完全でも、テスト版みたいなものをたくさん出していくことも大切かなと。
ものを覚えるには「目のよさ」も大事
窪田:完璧を目指してなかなかアウトプットできないということは、最終的にいいものを出せないということにもつながりますからね。デジタルデバイスの使い方についてもお話しいただきましたが、インプットについてもお感じになることはありますか?
青木:現代社会はテレビやインターネット、動画など、日常的に触れる情報の量がとても多いので、多くの人がインプット過多になっていると思います。僕も目があまりよくないのですが、何かを覚えようという局面でも、視力がいいに越したことはないですよね。細かい部分を見たり、変化に気づいたりするためには、正しい視覚的認知がとても重要だと思います。僕は小学生高学年から中学生ぐらいのとき、親がオルソケラトロジーを受けさせてくれました。もう25年ぐらい前のことですが、感謝しています。
窪田:それは治療法が広がり出したかなり初期のころですね。新しい技術に対するアンテナの感度が非常に高いご両親でいらしたのでしょう。


















