教員「やること多すぎ」で疲弊…新年度前は「しないことリスト」更新の大チャンス! 元中学校校長が"やめても悔いなし"だった4事例

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本当に大切なことは何かを一緒に考えたいのです。卒業式間際には同窓会入会式もありますが、個人情報保護の関係で、同窓会名簿も作れない現状です。同窓会の大先輩をお迎えしてお話を聞くことは大事にしたいけれど、形式だけのものにしないためにはどうしたらいいかと考えました。

それで、従来の同窓会入会式をやめ、卒業生でもある保護者の方に声をかけて、中学生と対話する会にしてみました。

卒業生でもあるPTA会長や学校運営協議会のメンバーなど、複数名をお呼びしての短めのパネルディスカッション、自分の進路選択や青春時代の話などのあと、卒業生とOBの双方向のQ&Aなど、50分程度のカジュアルな会です。

たまたま私もその中学校の卒業生であったので、中学校時代の話なども交えました。中学生であっても、対等に大人と議論や対話ができる15歳になってほしいと思っていたので、この試みは悪くなかったと感じています。

そして、その後の時間を「ホームカミングタイム」として、地域の方に学校の中や授業の様子を見てもらい、図書室には昔の卒業アルバムを並べました。

保護者でないと中学校になかなか入る機会はないものですが、卒業生という立場で懐かしい校舎を訪ね、中学生の姿を見、昔を思い出す時間は新鮮なものだったようです。

儀式的な行事を軽視するつもりは全くないですが、これは何のためにある行事か、を考えたら従来のかたちを必ずしも踏襲しなくてもいいことに気づきます。

中学生には、形式的な儀式行事で1時間過ごすより、大人の素の気持ちを聞き、話す実りある時間にしたかったのです。

4. 行事の意気込みや図工書写の作品の掲示をやめる

教員は、子どもたちの作品や成果物や啓発文などを掲示して壁面を埋めたくなりがちです。

例えば「あなたが思い浮かぶ教室の風景を絵に描いて」というと教室後方の壁に図工の作品や書写の作品をずらっと貼ってある絵を描く人が多いと思います。もしかしたらAIもそんな画像を出してくるかもしれません。

子どもの作品が貼ってあるのが日本の教室のデフォルト。さらに学期ごとの目標や行事に向かう意気込みなど、ワークシート状のものを全員分そろって貼り出します(はい、私もそうでした)。

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