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トランプ政権を操る黒幕か、未来を指し示す思想家か? "ビジネス書"ではなくなったピーター・ティール著書/『ゼロ・トゥ・ワン』を読む(上)

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  • 会田 弘継 ジャーナリスト・思想史家

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ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』瀧本哲史 序文、関 美和 訳/NHK出版

オンライン決済サービス大手ペイパルの共同創業者として今日のeコマースの繁栄に大きく寄与し、海の物とも山の物ともつかなかった時代のフェイスブックに初期投資してソーシャルメディアの大発展も後押しした。ベンチャー投資家ピーター・ティールは、“シリコンバレーのドン”と呼ばれるにふさわしい。

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そのティールによるビジネス書とあっては注目されないわけはない。2014年に世界同時発売されるや、数百万部のベストセラーに駆け上ったというのもうなずける。筆者の友人の経済評論家が「こんな面白いビジネス書は、近年読んだことがない」と絶賛していたのを覚えている。

単なるビジネス書ではない

しかし近年、本書の読まれ方は変わってきているかもしれない。単なるビジネス書ではなくなってきた。ティールが一介の投資家以上の存在になったからだ。ある人から見ればトランプ政権を操る黒幕、ほかの人にはアメリカと世界の未来を指し示す思想家のように見られている。

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【夏の共和党全国大会で演説】

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