東洋経済オンラインとは
ライフ #独裁者の倒し方

民主主義に対する高まる不信感……独裁者が台頭し、独裁国家が増加することで独裁政権がより強固になるという不穏な世界情勢

6分で読める
2/4 PAGES

例えば、アフリカや東南アジアの独裁政権は、単独で成立していますが、国際社会では孤立しています。一方で、冷戦下における東欧の独裁政権は、ソ連という後ろ盾があって、孤立しているわけではなかった。

孤立した独裁政権は、倒れた時に悲劇的な最期に終わることが多いのですが、周囲に同じような仲間の国家がいる状況では、逆に倒れにくくなるのだろうと思います。

もし、プーチンのロシアが完全に孤立した大国だったとしたら、ウクライナ侵攻をここまで続けられる状況はなかったかもしれません。あそこには、中国の強烈な支援が効いているのです。

中国の軍事パレードで、プーチンと金正恩、習近平が並んで歩いている象徴的なシーンがありました。強権国家連盟ができていることによって、独裁政権が維持されているというところは多分にあるでしょう。

独裁国家が増えるほど、それは強固になる

独裁国家が増えれば増えるほど、独裁国家そのものが強固になってしまう。これは、今の国際社会において懸念されているところでもあります。
世界では、民主主義国家が減少して、独裁国家が増えているという統計データも出ています。なおかつそれが、中国やロシアにつながっていく可能性がある。

実際、北朝鮮だけでなく、イランも中国とつながりがありますし、ベネズエラもその強権国家連盟の一員であると見られています。

さらに言えば、中央アジア諸国も独裁者による強権国家が多く、中露の強い影響下にあります。独裁国家群のような、ある種の新しいブロックが出来上がりつつある状況ではないかとも思います。

アメリカや日本やEU諸国は、そこを何とか崩そうと努力をしている。ですから、トランプ大統領がベネズエラやイランに対してやっていることは、非常に支離滅裂に見える一方で、中露の影響下にある国をそこから引き剥がそうとする努力だという見方もできなくはないでしょう。

次ページが続きます:
【独裁政権と資本主義】

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象