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邦画アニメのメガヒット連発は"単なる偶然"ではない! 興行収入「史上最高2744億円」の日本映画市場で進行する《劇的すぎる主役交代》の深層

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  • 境 治 メディアコンサルタント

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『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』をはじめ、2025年は邦画のメガヒット作が連発。これを“単なる偶然”と捉えるべきか、あるいは“歴史の転換点”とみるべきか。筆者は後者の立場を取る(写真:時事)

1月28日、日本映画製作者連盟が「2025年日本映画産業統計」を発表した。その内容を読んで、私は25年が日本の映画産業にとって最大の転換期になったと受け止めた。

ハリウッド映画が日本市場から駆逐されようとしている。アニメ作品のパワーによって――。

興収2744億円が史上最高額である以上にスゴい理由

私は00年代から毎年この時期、この発表を追ってきた。25年の興行収入は史上最高の2744億円。まずこの数字がエポックメイキングだ。

日本の映画市場は00年以来、つねに2000億円前後で推移してきた。不思議なほどに、そこからブレない。

例えば、11年は東日本大震災の影響で1811億円に落ち込んだが、翌年には1951億円へと回復した。2000億円から多少上下しても大きく変わることはなかった。

19年に2611億円に達し、成長市場になるかと期待したら、翌20年にはコロナ禍が直撃。一時期は営業を停止したり、座席の間隔を開けたりと劇場は苦しい運営を強いられた結果、興行収入は1432億円まで落ち込んだ。ただ、21年は1618億円、22年は2131億円まで持ち直し、コロナ禍から復活を遂げた。

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【市場回復の中で進行していた変化】

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