2025年の"勝ち筋"は「下落局面での買い」だった、ディープシークショック・トランプ関税・暗号資産が起こした波乱をストラテジストが振り返る
アルジェント・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネージャー、ジェド・エラーブルック氏はその日、ほとんど眠れなかった。
4月2日の夕方、ホワイトハウスのローズガーデンでは、トランプ米大統領が、世界各国へ上乗せする関税率を記した大きなプラカードを掲げていた。ウォール街は、トランプ氏が米国に不利な世界の貿易体制を本気で破壊するつもりだとすぐに理解した。
家族との夕食中、そして夜通し、アジア市場が急落し、世界中で続く大暴落が始まる中、エラーブルック氏は、次に何が起こるかを予測しようとした。
翌朝、同氏とチームはオフィスにこもり、保有株への影響を分析した。その日の売り浴びせにより、最大の保有銘柄だったアマゾン・ドット・コムは10%近く急落した。
下落局面で買いに踏み切れば、利益を得られる
S&P500種株価指数は弱気相場入りの瀬戸際まで急落した。ただ、市場心理はほぼ同時に反転し、株価はここ数十年で最も速く回復した。その後、S&P500は再び史上最高値を更新した。全体として得られた教訓は、パニックに陥らず、または、下落局面での買いに踏み切れば、利益を得られるということだ。
2025年の相場には、米国経済の曲折と人工知能(AI)ブームの両方が影響した。その多くが、米トランプ政権に起因するものだ。
BCAリサーチの米国株式戦略責任者アイリーン・タンケル氏は、トランプ政権の市場への影響について「変動性は欠陥ではなく特徴だ。今年は機敏で謙虚、新たな情報を積極的に取り入れる姿勢を持つ人が報われた」と述べた。また、「勇気が必要だった」とも振り返った。
重要な市場局面をどう乗り切ったのか、マネーマネジャーやストラテジストが2025年を振り返った。



















