2025年の"勝ち筋"は「下落局面での買い」だった、ディープシークショック・トランプ関税・暗号資産が起こした波乱をストラテジストが振り返る

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4月9日:関税一時停止

ウォール街を襲った恐怖は、数日ですぐに高揚感へと変わった。債券市場の売りが金利上昇を招きワシントンで懸念が高まった直後の午後1時18分、トランプ氏は大半の関税の90日間凍結を発表した。S&P500種株価指数は10分足らずで7%急騰し、9.5%の上昇を記録した。これは2008年10月以来の最大の1日上昇幅である。

BCAの株式ストラテジスト、イレーヌ・タンケル氏は「このニュースに対する市場の反応の大きさは歴史的だ。私たちは永遠にこの瞬間を記憶するだろう」と語った。

この日は、その後数ヶ月にわたって繰り返される、「Trump Always Chickens Out(トランプはいつも尻込みする)」の頭文字を取った「TACOトレード」の始まりとなった。トレーダーらは、トランプ氏の関税脅威は、単なる交渉戦術に過ぎないとの見方に賭け、割り引いて考えるようになり、売り局面は買いの機会となった。

10月10日:仮想通貨の急落

「一体何が起きているんだ?」

暗号資産(仮想通貨)運用会社アーカのジェフ・ドーマン最高投資責任者(CIO)は、仮想通貨市場が急落する中、首をひねった。トランプ氏が中国への100%の追加関税を課すと述べたことを受け、トレーダーらはリスク資産を売り払っていた。一時は12万5000ドルを突破していたビットコインも、レバレッジをかけた取引が解消されるにつれ下落していった。

自宅にいたドーマン氏は、すぐにチームとズーム会議を開いた上で、暴落した資産を買い、ショートポジションをカバーする計画を立てた。

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