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「AI導入→"黒字なのにリストラ"」踏み込む企業が見過ごす重大"落とし穴"

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  • 大野 隆司 経営コンサルタント、ジャパン・マネジメント・コンサルタンシー・グループ合同会社代表

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「生成AIやAIエージェントの導入」がリストラの理由としてあげられるようになってきました(写真:タカス/PIXTA)
ローランド・ベルガー、KPMG FASなどでパートナーを務め、経営コンサルタントとして「40年の実績」を有し、「企業のDX支援」を多く手がけている大野隆司氏。
この連載では大野氏が自身の経験や大手・中小企業の現状を交えながらDXの効果が出ない理由、陥りやすい失敗、DXの将来性について語る。
今回は「リストラの損得と生成AIの使い方」について解説する。

なぜ企業は「黒字なのにリストラ」をするのか

東京商工リサーチによると、2025年8月時点で早期・希望退職募集を行った企業は31社(うちプライム市場24社)にのぼり、対象者は1万108人と、すでに昨年の総数を上回っています。

特徴的なことはパナソニックHD、三菱電機、第一生命HDなど、直近決算で黒字の企業が6割を占めているという点です。

いわゆる「黒字リストラ」は、事業環境の変化(M&Aの一般化、DXの推進、そして社員の高齢化)に伴う「人材のミスマッチ解消」(およびリスキリングへの諦念)という面が大きいといえます。

転職斡旋会社のCMに、前年にリストラを実施した企業の社長が出演して話題になりましたが、これなども「ミスマッチの解消」を象徴する出来事といえるでしょう。

次ページが続きます:
【アメリカでも顕著な「黒字リストラ」】

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