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日本の子ども、勉強ができても自信がない…《自律的に学ぶ能力を育てる「自己調整学習」が必要な理由》 "深い学び"を促す先生の問いかけとは?

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  • 樋口 万太郎 中部大学 現代教育学部 現代教育学科 准教授

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(写真)みなづち / PIXTA

2020年以降、「予測困難な時代」というワードを頻繁に目にするようになりました。しかしそれは、遠い未来を憂う言葉ではありません。なぜなら私たちは、すでに予測困難な時代を生きているのですから。

「自律学習と自己効力感」はOECD37カ国中34位

子どもたちがこれから歩む社会は、私たちが経験したことのない、さらなる未知の領域が広がっているでしょう。このような時代において、教育が子どもたちに授けるべき最も大切な力とは何でしょうか。

それは、知識の量や特定のスキルだけではなく、自らの学びをデザインし、生涯にわたって成長し続ける力、すなわち「自己調整学習」の能力です。もちろん、これは従来の知識やスキルが不要だということではなく、むしろそれらを主体的に学び、活用し続けるための土台となる力です。

国際的な学習到達度調査PISA2022では、日本の15歳生徒は数学的リテラシー・科学的リテラシーでOECD加盟国中1位、読解力で2位に位置するなど高い学力を示しました。一方、「自律学習と自己効力感」の指標では、「自信がない」と答えた日本の生徒が非常に多く、この指標値はOECD37カ国中34位と低いことが報告されています。

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【誤解される自己調整学習、実は一斉授業でもできる】

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