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キャリア・教育 #広報のシン常識

第7回 広報にとっての悩みの種「オウンドメディア」の運営は、なぜ難しいのか

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  • 鈴木 正義 アドビ執行役員 広報本部長

INDEX

「攻めの広報」を学んでいく連載。第7回は、企業自身が運営するオウンドメディアについて考えます。『古事記』を素材に、最強のオウンドメディアのポイントを説明します【隔週土曜掲載】

「敵の放った火に囲まれた主人公が伝説の宝刀を振ると、たちまち周囲の火が敵の方に向きを変え、主人公は危機を逃れたのであった」

これはまるで現代のファンタジーもののゲームか漫画の一節のようですが、実は日本最古の書物である『古事記』でヤマトタケルがスサノオから受け継いだ草薙の剣を使って危機を切り抜けた、というくだりです(現代語抄訳は筆者)。

引き込まれる話ですが、実はここには重要な政治的な狙いが隠されています。その種明かしをする前に「なぜ広報のコラムで古事記の話を?」という読者のみなさんの疑問に答えます。

古事記はオウンドメディアだった

古事記は日本史の授業で習った通り、『日本書紀』と共に8世紀に成立した現存する我が国最古の歴史書。日本書紀が国家の正式な歴史書であったことに対し、古事記は宮中の私的な文書として企画された書物といわれています。少々強引かもしれませんが、古事記は”天皇家のオウンドメディア”だったというわけです。

近年、YouTube、SNSはもちろんですが、外部のブログサービスのnote、さらにはポッドキャストのような音声コンテンツなど、さまざまな形態のオウンドメディアが人気を集め、いまや企業のPR、広報部門にとって欠かすことのできない活動になっています。

その人気の理由はいくつかありますが、一過性で終わるニュース発信ではなく、物語を伝える、すなわちストーリーテリングができることにあると筆者は考えます。人から人へと語り継がれてゆく起点となるオウンドメディアには大きな可能性を感じます。

その一方で、「オウンドメディアの反応が芳しくない」「目的がだんだんわからなくなってきた」「運営チームが崩壊してしまった」という広報仲間からの声も耳にします。

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