スマホ新法でiPhone「安全神話」は崩壊か? 危険なアプリが身近に…スマホの「個人情報流出」を防ぐには

今年の年末以降、悪意あるスマホアプリが出回りやすくなりそうだ――。
スマホはメール、アドレス帳、写真など「個人情報の宝庫」だ。それでもスマホから個人情報流出のニュースが珍しいのは、アップルやグーグルなどプラットフォーム側がユーザーを守っていたことが大きい。
しかし、2025年12月18日施行の「スマホソフトウェア競争促進法」(スマホ新法)は、これまでプラットフォーム側が築いたユーザー保護の仕組みを大きく変える可能性がある。公式ストア以外でのアプリ配信が許可されるようになり、悪意あるアプリをダウンロードできる環境となってしまうからだ。では、個人や企業はどのようにすれば、スマホを守れるのだろうか。
スマホは「個人情報の宝庫」、侵入ツールも存在する
メールやアドレス帳、スケジュールや写真など、われわれのスマホは「個人情報」の宝庫と言える。日々、検索履歴やGPSによる行動履歴など、他人に見られたくないデータが増え続けている。

だからといって、パソコンのように「ウイルス対策ソフト」が必要かと言えば、決してそんなことはない。
スマホが登場して15年以上が経過するが、「スマホが狙われて、個人情報が流出した」というニュースは最近、ほとんど聞かないだろう。ただ、技術的にはスマホの中のデータを第三者が読み取ることは十分に可能だ。
ネット上では他人のスマホの中に侵入し、カメラやマイクを遠隔で操作したり、ファイルをいじったり、IDやパスワードの入力を盗み見ることができるツールが数万円で売られている。個人情報を抜き取りたいスマホの電話番号さえわかればいい。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら