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“正しさ”だけでは決められない──「よりよい決断」に必要な思考法とは?ノーベル賞学者が教える「価値観と思考」の授業の中身

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結局のところ、決断を下す権限は誰にあるのでしょうか?(写真:metamorworks/PIXTA)
私たちの日常は、「決めなければいけないこと」で溢れています。しかし、何を参考にして、どうやって決定すれば、「よりよい決断」ができるのでしょうか。ノーベル賞受賞の天才が考案し、UCバークレー、ハーバード大学、シカゴ大学、フンボルト大学をはじめとする欧米の最高峰の大学で学ばれている講義から、「決断」とは切り離せない「価値観」について見ていきます。
※本稿はソール・パールマッター、ジョン・キャンベル、ロバート・マクーン著/花塚恵訳『THIRD MILLENNIUM THINKING アメリカ最高峰大学の人気講義』から一部抜粋・再構成したものです。

意思決定における「価値観」の扱い方

しかしながら、何かを決めるときに、事実だけ考慮すればいいという状況はほとんどない。もちろん、「チャーリー・チャップリンとマルクス兄弟のどちらが面白いか」や、「レッドソースとグリーンソースのどちらが美味しいか」を決めるときなら、事実以外は何も必要ないと感じるだろう。

だがたいていは、事実が必要とはいえ、事実さえ気にかければいいというわけにはいかない。

意思決定を行う際には、価値観、倫理観、恐怖感、目的といったものがしばしば重要な要素となる。

医療事案ですら例外ではなく、ふたりの人がまったく同じ情報を受け取っても、違う治療を選択することはありうる。

あなたが病院のベッドで目覚めたシチュエーションに話を戻そう。あなたはエビデンスが示すことについて評価を下さねばならない。ただし、その状況下のあなたにとって何が重要かを天秤にかける必要もある。

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