下町人情にあふれる東京・葛飾区が「いま外国人観光客に大人気」なワケ…葛飾を訪れる外国人観光客の「“約5割が足を運ぶ“人気スポット」は?

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そして、柴又帝釈天から江戸川の河川敷に向かう途中には、「寅さん記念館」があります。こちらも、今年4月にリニューアルオープンしました。

館内には、撮影で実際に使用された「くるまや」のセットがそのまま撮影所から移設されており、帝釈天参道から続いてきた世界観をそのまま引き継ぐ、寅さんファンには嬉しい仕掛けとなっています。

帝釈天
『男はつらいよ』にも登場する「柴又帝釈天」(筆者撮影)
寅さん記念館
「葛飾柴又寅さん記念館」には、実際に使用されていた映画のセットや小道具が展示されています(写真:khadoma/PIXTA)

ジダンも憧れる『キャプテン翼』の聖地・四ツ木

そしてもう1つ忘れてはならない、葛飾を代表するアニメコンテンツが『キャプテン翼』です。

柴又駅の隣駅、京成高砂駅で乗り換えて青砥駅へ。葛飾区は作者の高橋陽一さんの出身地であり、青砥駅から近い「南葛飾高校」が母校であることから、主人公の「大空翼」が活躍する「南葛高校」という名前が生まれました。

実際に作中に登場する南葛高校がある場所は静岡県の設定ですが、『キャプテン翼』の聖地といえば、ここ葛飾区。青砥駅の隣駅、押上線の京成立石駅から四ツ木駅周辺には、高橋陽一さんの出身地ということで、キャラクターの家のモデルとなった場所が点在しています。

四ツ木駅
まさに「キャプ翼」の聖地……!(筆者撮影)

中でも四ツ木駅は、完全に「キャプテン翼駅」と化しています。電車の接近を知らせるメロディには主題歌が使われており、アナウンスは「大空翼」と「日向小次郎」の声。ホームや改札口に続く階段など、至るところにキャラクターがいます。

改札口の前は、まるでサッカーのピッチに立っているかのような装飾という徹底ぶりです。そして、駅構内には記念撮影コーナーや名選手のサインが入った南葛高校のユニホームが展示されているなど、『キャプ翼』一色の駅となっています。

四ツ木駅
写真撮影ができるコーナーまで設置されています(筆者撮影)

駅から近い、その名も「四つ木つばさ公園」では、「大空翼」の等身大サイズの銅像がファンを出迎えてくれます。駅には『こち亀』同様に、「銅像マップ」が設置されていますが、日本語版の他、多言語版でも用意されています。

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