筆者も中学生の頃から愛読していて、毎週『ジャンプ』で新作を読むのを楽しみにしていた世代。両さんの巻き起こすドタバタが、時にスカッとして爽快でした。
また、社会人になってからも、国内出張先の空港の書店で、ご褒美代わりに単行本の新作を買い、帰りの機内で一気に読み終える、という習慣も一時期あったほどでした。
そんな『こち亀』の聖地、JR常磐線の亀有駅周辺には、両さんをはじめ各キャラクターの銅像が街角のあちこちに立っています。商店街や区では「銅像巡りマップ」を配布し、巡礼者に楽しんでもらう趣向も。

亀有駅北口から歩いて3分のところに実在する「亀有公園」にも銅像がベンチに座っています。ちなみに、この公園の前には作中のように「派出所」(現在は「交番」という名称ですが)は存在せず、駅前に戻ると、昔ながらの雰囲気の「KOBAN」が現役で活躍しています。


台湾からの観光客が多い神社
また、亀有駅南口から続く商店街の奥、作中にもよく登場する環七通りを渡った先に、「亀有香取神社」があります。ここでは、キャラクターをデザインした御朱印や絵馬が入手でき、ファンにとっては文字通り「聖地」となっています。
神社の権禰宜で、神社でのコンテンツ活用を研究している長谷部晴彦さんによると、現在、参拝客の3分の1ぐらいが、いわゆる「聖地巡礼」を目的としているのでは、とのこと。
最近では台湾でも『こち亀』が放送されていることから、日によっては台湾からの「聖地巡礼観光客」が日本人よりも多いことがあるようです。


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