激変社会での心の守り方 まじめな人ほど「もやもや」に陥る構造とは?

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「もやもやしたことを言葉にしても、意味がないのでは?」そう思う方もいるかもしれません。しかし、言葉にする効果は絶大です。20年以上コピーライターとして培った経験から、その方法と効能をお伝えします。

言語化による「もやもやデトックス」効果

もやもやの話に入る前に、少しだけコピーライターの仕事について触れさせてください。コピーライティングといえば、インパクトのある言葉を書くイメージがあるかもしれません。

しかし、本質は「まだ言葉になっていないもの」を見つけ、言葉にすることにあります。日常に潜む微細な感情や、社会の変化、無意識の行動パターン。こうした普段は見過ごしてしまうようなことに注目して、言葉にするのです。

人々の心にあるもやもやした感情をすくい上げ、形を与え、共有できるものにする。それこそがコピーライティングの真髄だと私は考えています。マーケティングでは「インサイトの発見と言語化」と呼ばれたりもします。

世の中に刺さる言葉を生み出せたとき、ある反応が生まれます。「よくぞ言ってくれた」という反応です。この「よくぞ言ってくれた」はキャッチコピーへの最上級の賛辞と言えるでしょう。

この感情を細分化すると、

・自分も思っていたが、言葉にできなかった
・その気持ちを正確に言語化してもらい、すっきりした
・自分だけじゃなかったと知り、少し勇気が出た
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