――玉城知事は平和発信に対して個人的な想いもあるのでしょうか。
私の母は沖縄県の伊江島出身だ。沖縄戦でも日米両軍の激しい戦闘が行われ、集団自決などでも1500名が亡くなった。戦後も「銃剣とブルドーザー」で土地を取り上げられた。戦後の(土地をめぐり市民と米政府との間で起きた)島ぐるみ闘争の発端が伊江島の運動だったとも思う。
母は10歳の時に捕虜になった。そうした戦争体験や貧しい島の戦後の生活を経験した。沖縄戦やその後の住民が受けた被害は厳しいものがあり、体験者が語る苦しみ、想いをしっかり受け止めて、再び戦争を繰り返してはいけない、惨劇に見舞われた沖縄だからこそ世界に向けて発信しなければと考えている。
「歴史修正主義」、事実に基づいて
――5月には自民党の西田昌司参議院議員など一部の保守政治家からひめゆりの塔をめぐる発言が出るなど沖縄戦をめぐる誤った言説が出ています。
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