トヨタ・豊田章男会長の報酬は約2割増の19億4900万円、総会で株主支持回復

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豊田章男氏 Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

トヨタ自動車は18日、前期(2025年3月期)の豊田章男会長に対する報酬総額は前の期から約2割増の19億4900万円だったと明らかにした。

トヨタの有価証券報告書によると、豊田氏への報酬総額のうち賞与と株式報酬で構成する業績連動分が15億5400万円で残りが固定報酬だったがいずれも1億円以上増加した。個別の報酬が開示された7人の幹部では最高額の豊田氏に次いだのが同33%増となる8億2600万円を支給された佐藤恒治社長だった。

トヨタはグループ各社や本体での認証不正などを受け前期に「足場固め」の取り組みを進めた。前期の営業利益は前の期比では10%減となったものの約4兆8000億円と高水準を維持した。株主還元や株式の持ち合い解消に向けた動きなどもあって今月の定時株主総会で豊田氏の取締役選任に対する株主の賛成率は96.72%と前年の約72%から大きく回復していた。

豊田氏は09年に社長に就任。その後トヨタの業績は長期にわたっておおむね好調に推移し、豊田氏の報酬も増加を続けてきた。同日に公表されたホンダの有価証券報告書によると、三部敏宏社長の前期報酬総額は4.8%減の4億1700万円で4倍以上の差をつけている。

前期の有価証券報告書の主な内容は以下の通り

  • 25年3月末に保有する政策保有株の残高は前年から7294億円減少
    • 非上場やみなし保有を含めた政策保有株式の銘柄数は同期間に22減の119に
  • 23年度に保有していた上場株式のうち、三井住友フィナンシャルグループ、浜松ホトニクス、東京海上ホールディングス、JR東海などの保有がゼロになったほか、KDDIやヤマハ発動機などの持ち分が減少

著者:稲島剛史

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