
多くの自宅や畑に食料をそなえているトカイナカは、都市生活者の「生きるよすが」になると思います(写真:zon/PIXTA)
余命宣告を受けてから、「忖度なしの活動」を続け、今年1月28日に享年67で逝去した森永卓郎氏。
氏の最期の書き下ろし原稿と、亡くなる1カ月前に行ったインタビューによる“資本主義の闇”に切り込んだ『さらば!グローバル資本主義――「東京一極集中経済」からの決別』が刊行された。同書は発売前に大増刷が決まるなど、早くも話題を呼んでいる。
森永氏が最期に到達した「日本人が生き抜くための"答え"」は"さらば!グローバル資本主義"だった――。
今回は、未発表原稿と新刊を再編集したうえで、「日本人の防災」について森永卓郎さんの問題提起を紹介する。
都心よりトカイナカのほうが「自然災害」に強い
『森永卓郎さん(享年67)最期の提言「《都会で働く》より《都会を離れて農業をすること》が"潤いのある人生"につながる2つの理由」』でもお話ししましたが、西武池袋線の池袋から急行に乗って約30分、駅からは車で約10分、歩けば約30分のところにある畑で毎日のように畑仕事をしていました。
その畑の近くに中古の一戸建て物件を購入したのは1985年のこと。
ただ、その当時は「トカイナカ」なんてこれっぽっちも考えてなく、「農業」とも無縁の状態でした。
しかし、実際に暮らしてみて感じたのは、「都心に比べると、トカイナカエリアは自然災害に強い」ということでした。
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