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プロンプト不要で誰もが使えるAIを目指すアップル。文章要約や校正はメニュー選択だけ。ChatGPTなどとは根本的に異なるアプローチに迫る

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  • 林 信行 フリージャーナリスト、コンサルタント

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iPhone、iPad、Macに対応したApple Intelligence。Siri、文章作成メニュー、通知機能といったOSの至る所に組み込まれており、ChatGPTにおける起動画面のような顔になる存在がないこともこの機能の恩恵が理解がされにくい理由の1つかもしれない(写真:アップル)
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アメリカ時間6月9日、アップル社による年次開発者会議「WWDC」が開幕した。冒頭の基調講演では、この秋にリリース予定のiPhone、iPad、Macなど、同社6製品向けの最新OSが発表された。

WWDC開幕と、Apple批判に抱く違和感

筆者がこのイベントに初めて参加したのは1992年。それ以前から数年間、すでにテクノロジー業界の最前線を取材し続けていた。スティーブ・ジョブズをはじめ、彼とともにアップルの再生を支えた元チーフデザイナーのジョナサン・アイブ、さらにはジョブズに大きな影響を与えたダグラス・エンゲルバートやアラン・ケイなど、ITの世界を築いたパイオニアたちにも直接話を聞いてきた。

そうした背景を踏まえた上で、経済紙を中心とする大手メディアが示すアップルのAI開発の遅さに対してことさら危機感を煽りたてる論調に強い違和感を抱いている。

もちろん、こうした報道がされる背景に理解がないわけではない。OpenAIやGoogleによる矢継ぎ早の発表の中、確かにアップルからのAI関連の発表は少ないし、既に発表済みの機能がなかなか実装されないのはその通りだ。

問題なのは、こうした評価から非常に重要な2つの視点が欠落していることだ。

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