中国系電池メーカー「AESC」のフランス工場が稼働 日産子会社が前身、ルノーの新型EVに電池供給

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フランス北部のノール県ドゥエーに建設された遠景動力の「ギガファクトリー」。ルノーの次世代EV群に車載電池を供給する(遠景動力のウェブサイトより)

中国の再生可能エネルギー大手、遠景科技集団(エンビジョングループ)傘下の電池メーカーである遠景動力(AESC)がフランスに建設した「ギガファクトリー」がこのほど完成し、EV(電気自動車)用車載電池の生産を開始した。

遠景動力が6月3日、フランス北部のノール県ドゥエーにある新工場で生産開始式典を開催したと発表した。今回稼働した第1期プロジェクトの年間生産能力は、EV約20万台分に相当する10GWh(ギガワット時)だ。

マクロン大統領が式典に出席

新工場ではすでに650人の従業員を雇用し、生産した車載電池をフランス自動車大手のルノーに供給している。フル稼働に達した暁には、従業員数は1000人に増える見通しだ。

「われわれはドゥエーの地で、フランス産業史の新たな1ページを開いた。遠景動力のギガファクトリーの完成は『チューズ・フランス』(訳注:フランス政府が推進する外国企業の投資誘致プログラム)の重要な成果だ」

生産開始式典に出席したフランスのエマニュエル・マクロン大統領はそう述べ、地域の雇用創出や経済波及効果に強い期待を示した。

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