トヨタを脅かすBYDの躍進《ハイブリッド3年後にピークアウト?》で迎える日本車の未来図
今年、トヨタは議会で共和党議員が可決した新ルールを支援した。このルールは、カリフォルニア州が数十年間続けてきた「州内で販売される自動車に対する独自の厳しい排出基準を制定する」行為を禁止するものだ。その動機はBEVの需要を減らすことだった。
カリフォルニア州と、その規則に従う他の12州がアメリカ自動車市場の約40%を占めるため、アメリカの反BEV派は法違反の可能性がある前例のない措置を講じた。この問題は現在、裁判で争われている。
トヨタの確信とリスク
トヨタは市場動向を正しく読み取ったと、確信しているかもしれない。同社は、BEVの成長ペースが鈍化した2023年と2024年に、従来型ハイブリッド車にこだわった結果、記録的な利益を上げたことは事実だ。しかし、今年第1四半期には、BEVの販売が前年同期比42%の驚異的な世界的な回復を示した。
さらに、現在の利益が必ずしも将来の利益を保証するわけではない。GMとIBMは、数年間にわたる記録的な損失を招き、GMが破綻する可能性が懸念される直前に、記録的な利益を上げていた。
世界中の伝統的な企業は、市場における根本的な変化を否定する財務的な動機を持っている。その理由は、彼らが回収しようとしている莫大な「サンクコスト」があるからだ。トヨタの場合、これらの「サンクコスト」はハイブリッド車に存在している。
トヨタは、最も成功したモデルをハイブリッド専用モデルとしてますます提供している。これは「確証バイアス」を引き起こす可能性があり、現在の戦略を支持する証拠に過大な重きを置き、矛盾する証拠を軽視する傾向が生じる。
トヨタが現在利益を上げるほど、経営陣が2025年には輝かしく見えるアプローチが、2030年以降にははるかに適さないものになることに気づくまでに時間がかかるだろう。
もちろんトヨタのほうが正しくて、アナリストの予想が間違っている可能性はある。しかし、トヨタがハイブリッドという一つのバスケットにほぼすべての卵を置くことは、非常にリスクが高いと言える。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら